32℃で色変わり、局所的なリスクを可視化
印刷業務などを手掛けるスタジオ・ノア(大阪府東大阪市)は7月23日、「熱中症注意シール・バッチ」が6月の発売から2カ月で累計販売数が2万枚を突破したと発表した。
32℃以上になると色が変化し始める特殊インクを使用し、熱中症リスクを“見える化”する現場向けの安全対策ツールとして展開。政府が6月に製造・物流現場などの熱中症対策を企業に義務付けたこともあって、関心を集めているようだ。
同社は近年、製造現場や倉庫などで空調設備の整備が進みつつあるものの、機械の稼働周辺や出入口付近など、局所的に温度が上がる「熱だまり」の存在が熱中症の見落としリスクになっていると指摘。
個人単位で熱中症リスク把握を支援するシール・バッチの開発にこぎ着けた。
熱中症注意バッチの場合
温度で色が変わる
シールタイプと安全ピン付きバッチタイプの2種類があり、価格は熱中症注意シール(長方形ver)が1枚429円、5枚セットで1980円。
熱中症注意シール(円形ver)は1枚462円、5枚セットで2145円。熱中症注意バッチは1個550円、5個セットで2585円。
今後は建設現場や物流・教育現場、イベント会場などにも積極的に利用を働き掛けるほか、ノベルティや名入れ対応、OEM(相手先ブランド)生産、大量生産などにも対応する予定。
(藤原秀行)※いずれもスタジオ・ノア提供