日本郵船、自動車専用船でバイオLNG燃料の継続的使用を開始

日本郵船、自動車専用船でバイオLNG燃料の継続的使用を開始

温室効果ガスの排出大幅削減狙う

日本郵船は7月23日、脱炭素社会の実現に向けた取り組みの一環として、ベルギー・ゼーブルージュ港で、船舶向けのLNG(液化天然ガス)燃料供給を手掛けるオランダのTITAN SUPPLY(タイタン・サプライ)から供給を受け、2隻のLNG燃料自動車専用船でバイオLNG燃料の継続的な使用を開始したと発表した。


燃料補給の様子(プレスリリースより引用)



バイオLNGは家畜排泄物や食品残渣などのバイオマス(有機物)を原料にして生み出すメタンガス(バイオガス)を精製・液化しており、液化バイオメタンとも呼ばれる。

大気中に放出されるメタンを回収・利用しているため、ライフサイクル全体での温室効果ガス排出量を大幅に削減できると見込まれている。

供給を受けたバイオLNG燃料は製造から消費に至るまでのプロセス全体(Well-to-Wake)でカーボンニュートラル(温室効果ガス排出実質ゼロ)と見なされるほか、持続可能性の国際基準「ISCC EU認証」を取得済みで、EU(欧州連合)規制への適合性やサプライチェーンのトレーサビリティーも確認可能。

(藤原秀行)

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