PALTACと大王製紙、T2の自動運転トラック活用した幹線輸送の実証を関東~関西間一部区間で開始

PALTACと大王製紙、T2の自動運転トラック活用した幹線輸送の実証を関東~関西間一部区間で開始

「2024年問題」対応など図る

自動運転トラック開発を手掛けるT2とPALTAC、大王製紙の3社は7月31日、自動運転トラックを用いた幹線輸送の実証を7月3日に関東~関西間の高速道路一部区間で開始したと発表した。


PALTACの「RDC関東」とT2トラック




大王製紙のエリエール製品を積んだT2トラック

化粧品・日用品卸売業最大手のPALTACとエリエールブランドのトイレットペーパーなどの日用品を生産・販売する大王製紙が、輸送に合わせた発注タイミングや積載率向上に向けた発注数量、運行スケジュールに合わせた入庫時間の調整を実施。

「レベル4」自動運転トラック(特定条件下での完全自動運転)による幹線輸送を目指すT2と連携し、「2024年問題」などを背景に将来トラックドライバー不足がさらに深刻化すると見込まれている長距離輸送の効率化を図る。

その前段として、T2が開発した「レベル2」自動運転トラック(ドライバーが同乗し、不具合が起きた場合はすぐに運転を代わることができるよう待機する)で、関東・関西にそれぞれ所在する大王製紙の物流センター(DC)とPALTACCの大型物流センター(RDC)の間で貨物を輸送、オペレーションの有効性を検証する。

概要
時期:2025年7月3日に開始、複数回実施の予定
場所:
往路 大王製紙 厚木DC(神奈川県)⇒PALTAC RDC堺(大阪府)
復路 大王製紙 西淀川DC(大阪府)⇒PALTAC RDC関東(埼玉県)
上記拠点を結ぶ高速道路一部区間で実証実施

3社は今回の実証結果を踏まえ、課題抽出やオペレーション確認を行い、今後の自動運転の実現を目指す。



(藤原秀行)※いずれも3社提供

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