ニーズ急拡大に対応、自動倉庫設置も計画
ダイフクは8月6日、マザー工場の滋賀事業所(滋賀県日野町)内で、一般製造業・流通業向けシステムの新工場棟が完成したと発表した。
工場棟の新設と機能の移転により生産能力増強と物流効率化を図る同事業所の大規模再開発の一環。新工場棟に無人搬送車(AGV)の組み立てなどを行う機能を移し、より生産性の高いものづくりができる環境を整備する。
新工場棟の外観
近年、AGVのニーズが工場や倉庫で急拡大しているため、ダイフクはパレットやケース、ピースごとに対応したSOTRシリーズをはじめとする製品ラインアップを拡充しており、新工場棟の作業場は生産ラインを柔軟に構築できるよう区画のない大空間を採用している。
作業場
同事業所には、一般製造業・流通業向けに納入した製品の保守部品を常備したパーツセンターを設けており、納入先の拡大に伴って必要となる保守部品も増えているため、新工場棟にパーツセンターを移すとともに従来比2倍に面積を拡張。併せて、より迅速かつ正確なサービスパーツを提供するため、自動倉庫を設置する計画という。
建物の屋根と外壁に断熱を施し、省エネルギー化と社員の作業環境にも配慮。再生可能エネルギーの活用を推進するため、屋上に太陽光発電システム(発電容量:1.5MW)を導入した。
新工場の概要
名称 | M棟 |
建築面積 | 1万7,200m2 |
延床面積 | 1万9,900㎡ (工場:1万6,500㎡、事務所・食堂:3,400㎡) |
主な機能 | 一般製造業・流通業向けの無人搬送車の製造やコンベヤーシステムの組み立て、アフターサービス用の保守部品を管理するパーツセンター |
着工時期 | 2024年4月 |
竣工時期 | 2025年7月 |
(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用