支援物資輸送や人材募集などで連携想定
総合人材サービスを提供するキャムコムグループのキャムコムとAZ-COM丸和ホールディングス(HD)の両社は8月6日、「大規模災害時における相互協力協定」を8月1日付で締結したと発表した。
協定を締結したキャムコム・宮林利彦代表取締役(左)とAZ-COM丸和HD・和佐見勝社長(両社提供)
AZ-COM丸和HD傘下の丸和運輸機関とキャムコムグループの綜合キャリアオプション、バイトレ、ロジテックも含めた双方の計6社が協力し、被災地への支援物資輸送や輸送拠点における支援業務の相互連携を図る。
丸和運輸機関と一般社団法人AZ-COMネットワークは各地の自治体と協定を結び、被災地への支援物資を輸送する拠点の運営などを担うことを想定している。
一方、大規模災害発生時には、物資拠点となる倉庫の手配や、各拠点で支援業務を行う人員の迅速な確保が課題のため、キャムコムグループが多くの物流企業に提供してきた、柔軟な人材確保、生産性管理システムの提供、空き倉庫と荷主のマッチングなどのリソースを生かせると想定。双方の連携を強化し、大規模災害発生時の早期復旧・復興を物流面から後押しできるようにする。
協定では具体的に、「大規模災害時の物流等に関する研修会」の開催、支援業務を担う人材をバイトレ/ロジテック/綜合キャリアオプションで募集、支援業務の運営に関する共同研究プロジェクトの創設を想定している。
合わせて、「災害時の人的支援」や「災害対策の拠点情報の共有」、「システムの共同開発」などについても共同研究を進める予定。
(藤原秀行)