業務標準化や人材の早期戦力化後押し
カミナシは8月7日、製造業や物流などの現場管理業務効率化支援サービス「カミナシ」シリーズの新機能として、現場従業員向けWebアプリケーション「Myカミナシ」の提供を開始したと発表した。
「Myカミナシ」は、現場従業員の業務管理システム「カミナシ 従業員」と動画マニュアル・研修システム「カミナシ 教育」の従業員向け画面を統合。従業員は自身のスマートフォンなど個人のデバイスから業務などに必要な情報や研修コンテンツに1画面でまとめてアクセスできる。
複数のアプリを使い分ける手間が省け、情報へ円滑にアクセスすることが可能になるとみている。
特に複数拠点を持つ企業やシフト制勤務の従業員を抱える企業で、管理者や教育担当者は、個々の従業員に重要な情報や研修・教育コンテンツを確実に届け、閲覧・受講状況の管理も容易になると想定。業務の標準化や人材の早期戦力化を促し、業務品質や生産性の向上につなげられると見込む。
物流・運輸業やビルメンテナンス業、製造業などの業種は複数の拠点を構え、従業員がシフト制で勤務しているケースが多いため、業務連絡や重要な情報の周知徹底が課題となっているほか、従業員の教育・育成の面でも「集合研修の開催が難しい」「各拠点の従業員一人ひとりの研修受講状況の管理に手間と時間がかかる」といった悩みを抱えている。
こうした問題に対応できるようにするため、新たなアプリの開発にこぎ着けた。
「Myカミナシ」はWebブラウザでログインページにアクセスし、専用のID・パスワードを入力することで利用できるため、アプリストアからアプリをダウンロードする必要がなく、メールアドレスが付与されていない従業員もスムーズに利用できる。
「カミナシ 従業員」の「お知らせ機能」「チャット機能」を活用し、「カミナシ 教育」で配信した研修・教育コンテンツの受講案内やリマインドを送信することにも対応。受講を促進し、「本来受講すべき人が教育を受講していない」というリスクを減らせると考えている。
(藤原秀行)※いずれもカミナシ提供