使用済み分の再生活用も、温室効果ガス排出削減図る
メディパルホールディングス傘下のメディセオは8月8日、輸送中の荷崩れを防止するために使用しているパレット包装用フィルム(ストレッチフィルム)に、再生原料を使用した「環境配慮型ストレッチフィルム」を導入したと発表した。併せて、使用済みストレッチフィルムの再生活用も開始した。
メディセオは現在、医療用医薬品や医療材料等を取り扱う高機能物流拠点「ALC」(Area Logistics Center)のうち札幌(札幌市)・南東京(川崎市)・名古屋(愛知県清須市)・南大阪(大阪府八尾市)の4カ所でリサイクルストレッチフィルムを採用している。
今後は他のALCでもストレッチフィルムからリサイクルストレッチフィルムへの順次切り替えについて検討を進める予定。
また、関東の物流拠点のうち埼玉ALC(埼玉県三郷市)では、梱包資材の販売を手掛けるアリスミ21(川崎市)と取引を開始し、物流倉庫内で出る使用済みのストレッチフィルムを廃棄焼却せずに資源として回収・再利用を進めている。
新たな石油由来のプラスチック原料の使用量削減や、廃棄焼却時の温室効果ガス排出量削減(年間で約3t-CO2見込み)につなげる。
(藤原秀行)