キリングループロジ、Hacobuのトラック予約受付サービスで「構内滞在1時間以内」目指す全社プロジェクト開始

キリングループロジ、Hacobuのトラック予約受付サービスで「構内滞在1時間以内」目指す全社プロジェクト開始

高度なデータ分析など活用

Hacobuは8月20日、キリングループ各社の酒類や飲料などの物流を担うキリングループロジスティクス(KGL)がHacobuのトラック予約受付サービス「MOVO Berth」を活用し、物流拠点の構内滞在を1時間以内に抑えることを目指す全社プロジェクトの概要と成果を公表した。

KGLは「物流2024年問題」対応の一環として、「構内滞在1時間以内」を目標に設定。「構内滞在」はトラックが物流拠点の構内に入ってから退出するまでの時間と定義付けており、短縮してトラックの回転率を高め、トラックドライバーの拘束時間抑制につなげるのが狙いだ。

MOVO Berthを取り入れたKGLの10拠点はこれまで紙伝票への手書き記録や、無線・電話での車両誘導などアナログな手法に頼っていたため、「構内滞在時間」や「作業時間」の正確な把握が難しく、現場の業務負荷も大きな課題となっていた。

MOVO Berthの導入により、ある拠点はデータ入力作業時間が1日当たり120分から4分へ97%、構内誘導時間も200分から50分へ75%それぞれ短縮。滞在時間や作業時間の正確なデータ取得が可能になった。

拠点ごとにKPIを設定し、独自の改善活動を行えるようになったが、「構内滞在1時間以内」という高い目標を達成するには、より高度なデータ分析と、拠点を横断した全社的な改善活動が求められるため、今年2月に取り組みを強化。MOVO Berthのデータ分析機能「拠点横断アナリティクス」の活用を始めた。

同機能は荷待ち時間・荷役時間などの複数拠点のデータを統一の指標で分析し、各拠点の課題や改善ポイントを可視化できるようにしており、KGLとHacobuはより成果を上げられると期待している。

(藤原秀行)※いずれもHacobu提供

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