空解が日本初、一等無人航空機操縦者技能証明(飛行機)を取得

空解が日本初、一等無人航空機操縦者技能証明(飛行機)を取得

高度な「レベル4」「レベル3.5」の長距離・長時間飛行普及目指す

VTOL(垂直離着型)固定翼機の開発を手掛ける空解(東京都町田市)は8月20日、代表取締役の森田直樹氏が、一等無人航空機操縦者技能証明(飛行機)を取得したと発表した。

技能証明で最も上位の一等(飛行機、基本・目視外)を取得したのは国内で初めてという。第一種機体認証を取得した飛行機を使用した有人地帯(第三者上空)の補助者無し目視外(レベル4)の飛行を普及させていきたい考え。

飛行機の一等無人航空機操縦試験は、高度な安全操縦技術を備えていることが必須。今回は自動安定装置なしの完全マニュアル操縦の基本飛行試験、プログラミングによる自動飛行中に別プログラミングの自動飛行に変更する操縦を行う目視外飛行試験を受験した。

今後は夜間および機体25kg以上の試験についても受験する予定という。

一等無人航空機操縦者技能証明(飛行機)を取得することにより、第一種機体認証を取得した飛行機を使用した有人地帯(第三者上空)のレベル4飛行が可能になる。

また「レベル3.5」の飛行についても一等無人航空機操縦者技能証明(飛行機)の取得でカバーできる。

レベル3.5は無人地帯における目視外飛行の際、一等もしくは二等の無人航空機操縦者技能証明の保有と損害保険の加入、機上カメラからのリアルタイム状況監視を条件として補助者・看板の配置等の立入管理が不要で、道路や鉄道などの上空横断が容易になる。


「QUKAI MEGA FUSION 3.5」 翼長3.5mVTOL固定翼機 ガソリンエンジン仕様6時間飛行 電動仕様1.5時間飛行

空解は主力のVTOL固定翼機「QUKAI MAGA FUSION 3.5」のアップデートを常に実施し、最新スペックは飛行時間6時間、飛行距離500km(離着陸モードは電動・飛行機モード時はガソリンエンジン)、ペイロード10kgを達成。レーザースキャナー、可視・赤外線カメラ、スペクトルカメラといった各種ペイロードにも対応している。

さらに、物資輸送も同時に行うマルチタスクも可能にしている。eVTOL固定翼無人機を物流や監視、測量に適用させるとともに、災害時にも活用できるようにしていきたい考えだ。

(藤原秀行)※いずれも空解提供

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