NTT都市開発初の物流施設が⼤阪・⼋尾で完成、NTTロジスコ入居決定

NTT都市開発初の物流施設が⼤阪・⼋尾で完成、NTTロジスコ入居決定

2.4万㎡、太陽光発電で年間267tの温室効果ガス排出効果見込む

NTTグループの不動産会社、NTT都市開発は8月20日、大阪府⼋尾市で、同社としては初の物流施設開発案件となる「」が同日、竣⼯したと発表した。

リース大手の東京センチュリーが出資するSPC(特別⽬的会社)に引き渡した上で、NTTロジスコが入居し、エンターテインメントグッズを取り扱う拠点「西日本エンターテインメントロジスティクスセンター」として運営する予定。

地上4階建て、延床⾯積2万4230㎡のボックス型施設で、2区画への分割が可能。有効天井⾼5.5m、耐荷重1.5t/㎡、柱スパン11m以上を確保し、柔軟な倉庫内レイアウトに対応する汎⽤性の⾼い仕様を採用している。

倉庫スペースに⼀部空調を実装し、労働・保管環境の向上に配慮。BCP対策として最⼤48時間稼働可能な⾮常⽤発電機を設け、防災設備の稼働と災害時の執務対応を可能にしている。

⻄名阪⾃動⾞道の藤井寺ICまで約3.3kmで、⼤阪市都⼼部と広域の双⽅への配送対応が可能とみている。

同じくNTTグループのNTTアノードエナジーと、事業者が敷地内に太陽光発電設備を設置した上で生み出した電力を需要家に⾃家消費してもらうオンサイト型コーポレートPPA(発電容量498.6kW)を締結。NTTアノードエナジ―が施設の屋上に太陽光発電設備を設置・保有することにより、年間約630MWhが追加性のある再エネ由来電⼒となり、年間約267tの温室効果ガス排出量削減効果を見込んでいる。

使⽤電⼒は⼊居テナントのNTTロジスコの使⽤電⼒も含め、再エネ指定の⾮化⽯証書を購⼊することで100%実質再エネ電⼒とする予定。オンサイト型PPAスキームを活⽤した開発物件への太陽光発電設備の導⼊は、NTT都市開発としては初めてという。


オンサイト型PPAの概要

環境負荷低減の取り組みの一環として、全館LED照明などの高効率機器の導入などから、基準一次エネルギー消費量を48%削減することにより、BELSの5つ星を取得。各取り組みを含めて建築物の環境性能が総合的に評価されるCASBEE大阪みらいのAランク(総合評価4つ星)も取得済み。

所在地 ⼤阪府⼋尾市⼆俣3丁⽬8-1,8-3(地番)
交通 JR ⼤和路線「志紀」駅徒歩8分
用途 倉庫業を営む倉庫
構造・規模 S造・地上4階
敷地面積 11,850.92㎡
延床面積 24,230.40㎡
事業主 NTT都市開発株式会社
設計・施工会社 株式会社ナカノフドー建設
監修 株式会社フクダ・アンド・パートナーズ
着工 2024年4⽉1⽇
竣工 2025年8⽉20⽇

(藤原秀行)※いずれもNTT都市開発提供

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