エアタクシーや資源開発分野の輸送に活用検討、最大30機のプレオーダーで合意
「空飛ぶクルマ」やドローン関連サービスの開発を手掛けるSkyDriveは8月21日、インドネシア最大級のヘリコプター運航会社で遊覧サービス、貨物輸送、医療搬送を手掛けるWhitesky Aviation(ホワイトスカイ・アヴィエーション)と、同国で空飛ぶクルマの事業化に向けた検討を行うため、業務提携契約を締結したと発表した。
SkyDriveが実用化を目指している空飛ぶクルマ「SKYDRIVE」を活用し、スカルノハッタ国際空港に隣接するWhitesky所有のチェンカレン ヘリポートを起点としたエアタクシーや、インドネシアの基幹産業となっている鉱業分野での活用を探る。
併せて、SkyDriveはWhiteskyと「SKYDRIVE」の最大30機のプレオーダー()で合意した。
(左から)Whitesky GroupのLuthano Harry Budyanto CFO(最高財務責任者)とDenon Prawiraatmadja CEO(最高経営責任者)、SkyDriveの福澤知浩CEOと大木泰樹渉外統括ディレクター・インドネシア事業責任者
SkyDriveは空飛ぶクルマの事業化を目指し、日本国内に加え、米国やアジア、中東でも海外市場の開拓とユースケースの開発を図っている。今回の取り組みもその一環。
Whiteskyはジャカルタなど都市部を結ぶヘリ輸送や、市内遊覧サービス、貨物輸送や医療搬送、鉱山での支援輸送を展開。空飛ぶクルマをインドネシアの航空業界で運用する上で強い事業基盤を持っていると期待している。
両社は2028年度までに、ジャカルタ市中心部で遊覧サービスの運航開始を想定している。拡張性のある運航体制を整えるため、Whiteskyは、インドネシアの複雑な地理的・産業的条件に適したハブ・アンド・スポーク方式のインフラ整備を進める計画。
(藤原秀行)※いずれもSkyDrive提供