参加のハードル下げ、業務効率化を強力に促進
セイノーグループでラストワンマイル配送を手掛ける地区宅便は8月26日、地域の配送事業者と組んで全国をつなぐ新たな配送連携ネットワークの共創モデル「PostLink Alliance」(ポストリンク・アライアンス)を立ち上げたと発表した。9月に運営を本格的に始める予定。
地区宅便は旧来、首都圏・関西圏・北海道(札幌・函館)・東北(宮城)で法人向けに「ポストイン配送」をするラストワンマイル配送ネットワークを構築してきた。
物流領域が抱えている地域物流の担い手不足、配送の非効率化、地方と都市のサービス格差などの課題解決をより強力に支援していくため、共創モデルの構築に踏み切った。
「PostLink Alliance」は、地域ごとに異なる配送会社の運用スタイルを尊重しながら、最小限の標準化(システム・ラベル・管理項目の共通化)で連携できる仕組みを整備する。各社が既存の業務プロセスや地域特性を維持したまま、無理のない形でネットワークに参加できる柔軟な設計を採用、参加のハードルを下げている。
地区宅便が提供する配送プラットフォーム・管理システム・荷主ネットワークを活用すれば、配送事業者は配送状況のラストワンマイルまでの追跡や、全国規模での一体運用も可能になると見込む。
(地区宅便提供)
まず北関東エリア(群馬、茨城)、東北エリア(宮城以外)にネットワークを拡大するとと同時に、初期アライアンスパートナーとの連携を開始。その後は東海・中国・四国・九州エリアへ順次展開していく予定。
(藤原秀行)