メトラー・トレドが専用装置公開、庫内作業時間短縮など見込む
スイス発祥で計量器や分析機器大手メトラー・トレドの日本法人は8月27日、フォークリフトでパレットに載せて運搬している貨物の寸法や重量を自動的に測定できる専用装置「TLD970」を日本市場で本格的に展開していくのに合わせ、オンラインでメディア向け説明会を開催した。
TLD970は倉庫や工場内に設置。超細密計測技術を使い、装置の下を動いているフォークリフトが通過する際、運んでいる貨物の重量などを瞬時に把握する。
計測のイメージ(メトラー・トレド日本法人提供)
日本法人は計測の際、最速で時速15kmまで対応可能なため、フォークリフトの速度を大きく落としたり、一旦停止したりする必要がなく、導入しても庫内のオペレーションに影響を及ぼさないと強調している。
1回につき4秒のスキャンで寸法測定を完了し、1時間当たりパレット240枚分以上の計測が可能という。最大で720枚分の処理ができると見込む。
オンラインで登壇した日本法人の村田真人産業機器事業部長は、ほぼ全てのフォークリフトでTLD970を利用することができると説明。貨物のサイズを正確につかめるため、トラックの積載効率改善や庫内作業時間の短縮につなげられるとメリットをアピールし、日本で需要を獲得していくことに自信を見せた。
(藤原秀行)