YKK AP×大王製紙×北陸コカ・コーラ、異業種間で共同輸送開始

YKK AP×大王製紙×北陸コカ・コーラ、異業種間で共同輸送開始

片荷輸送を解消、ドライバーの運転時間短4割短縮見込む

YKK AP、大王製紙、北陸コカ・コーラボトリングの3社は9月4日、商品輸送の効率化に向けた共同輸送を8月に開始したと発表した。


ダイオーロジスティクスのトラックに商品を混載(左:YKK AP、右:北陸コカ・コーラ)



3社はこれまで各社の工場から仕向地まで片荷輸送(全ての輸送は往路のみ実車、復路は空車)で運行していた。大王製紙グループの物流企業ダイオーロジスティクスが各社の輸送を一手に担い、各社の輸送拠点をつなぐ運行ルートを採用し、空車での輸送距離を短縮して実車率を改善した。

CO2排出量は年間71.6t(34%)、トラックドライバーの運転時間は年間1992時間(43%)の削減を見込む。

3社の取り組みは国土交通省が募集する令和7年度(2025年度)物流効率化法に基づく総合効率化計画の認定とモーダルシフト等推進事業の認定を受けた。

➀北陸~埼玉~静岡~北陸ルート(令和7年度総合効率化計画認定、令和7年度モーダルシフト等推進事業認定)

YKK APは富山県黒部市から埼玉県加須市へ、大王製紙は埼玉県行田市から静岡県富士宮市、静岡県富士宮市から石川県金沢市へ、北陸コカ・コーラは富山県砺波市から富山市へ、それぞれ大型トラックで商品輸送を実施。各社ともこれまでの実車率は50%だったが、各社で手配しているトラックを1台にすることで、実車率が91.7%まで向上すると想定している。

➁北陸~神奈川~静岡~北陸ルート(令和7年度総合効率化計画認定)



YKK APは富山県黒部市から神奈川県愛甲郡へ、大王製紙は静岡県富士宮市から石川県金沢市へ、北陸コカ・コーラは富山県砺波市から富山市へ、それぞれ大型トラックで商品輸送を実施。➀と同じく、各社はこれまでの実車率が50%だったのに対し、各社で手配しているトラックを1台にすることで、実車率が81.6%まで向上すると見込む。

(藤原秀行)※いずれも3社提供

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