情報関連システムで、データ寄り込み容易に
トレードワルツは9月9日、貿易書類の内容を自動で読み取り・解析し、二次利用可能なデータとして同社の貿易関連情報管理システム「TradeWaltz」に登録するAI-OCR(AIを活用した文字読み取り)機能の提供を10月に開始すると発表した。
まず商業用インボイスを対象とし、カバーする書類やデータ活用ケースの拡充を順次図る。
貿易業務では膨大なステークスホルダーの間で多くの貿易書類がやり取りされるが、紙・PDF形式の貿易書類がいまだ主流を占め、書類の作成業務や転記・確認業務に多くの工数を費やしているのが課題だった。
TradeWaltzはPDFの保管、ステークスホルダー間での連携機能を提供しているが、ユーザーから「保管しているPDFをデータ化し、他の書類作成・申請に活用したい」との要望が多く寄せられていたのに対応、新機能の開発にこぎ着けた。
新機能でPDFとして受け取ったデータを他の書類作成や申告に流用可能となる上、必要に応じて自社システムへのデータ取り込みが容易になると想定している。
今後は読み込んだデータを通関業務などと連携できるようにしたい考え。
(藤原秀行)※トレードワルツ提供