事業者向け効率化アプリを共同開発、原料調達の課題解決図る
NTTデータは9月9日、環境負荷が低く持続可能な航空燃料SAFの普及を後押しするため、マレーシアで廃食油回収事業などを展開しているFATHOPES ENERGY HOLDING(ファトホープス・エナジー・ホールディング、FEH)と、廃食油回収支援アプリケーションの共同開発を目指すと発表した。
具体的な検討を同日、開始した。アプリは廃食油の排出事業者・回収事業者向けに、回収量や場所の記録、申請書類の自動生成、認証取得支援などを可能にすることで、SAFの原料調達における課題を解決し、回収業務の効率化とトレーサビリティーの向上を目指す。
NTTデータは2024年7月、国産SAFの普及を目指す業界団体「ACT FOR SKY」(アクト・フォー・スカイ)に加盟するなど、SAFの利用拡大に取り組んでいる。
マレーシアを拠点とするFEHは、IoTを活用した油量監視・自動回収通知システムなど先進的な技術を活用し、東南アジア地域で廃食油の回収効率化・供給ネットワークの構築を進めている。
両社が組むことで、SAFに必要な廃食油の回収をより確実にすることを図る。さらに、NTTデータが開発の検討を進めているトレーサビリティーシステムと当該アプリの連携も念頭に置いている。
(藤原秀行)