安全確保可能かを確認
一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)とブルーイノベーションは9月24日、両者とドローン関連企業などが8月16日、大阪・関西万博会場で、同一の空域でドローンと「空飛ぶクルマ」が共存して運航する実証を行ったと発表した。
万博の会場上空という現実の環境下で、異なるモビリティの運航を並行して管理する手法の有効性を検証した。
JUIDA会員と協力企業が参加した万博運航管理チーム
今回の実証は国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「ReAMoプロジェクト」の成果を活用し、ドローンや空飛ぶクルマの運航状況を一元的に把握する運航管理システム(ReAMo UTM)と、現場の目視監視を組み合わせ、複数のエアモビリティが飛行する状況を安全に管理できるかどうかを見極めた。
当日は午前中にまずドローンを運航し、南岸エリアや大屋根リング上など会場内の複数拠点から運航管理チームが監視。その後、空飛ぶクルマの飛行を2回にわたって行い、離陸から飛行、着陸に至るまでのプロセスを運航管理チームが逐次確認し、ドローン事業者との情報共有を通じて、空間的時間的に近接した両者の運航を安全に分離するための運航調整手順を確認した。
実証にはドローンの飛行前の安全管理を担うJUIDAと、飛行中の安全管理を担うブルーイノベーションに加え、JUIDA会員企業5企業・団体(オーシャンワン、一般社団法人関西ドローン安全協議会・パシフィックエアサービス TEAM EXPO2025、東邦ホールディングス、アイテム、Suzak)から成るドローン運航管理チームと、NEC、Intent Exchange、NTTデータから成る運航管理システムチームが参加した。
(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用