プロロジス、岡山で3.5万㎡の大和物流専用施設が竣工

プロロジス、岡山で3.5万㎡の大和物流専用施設が竣工

中四国エリアへの広域配送ハブとして活用想定

プロロジスは9月25日、岡山市で大和物流向けの専用物流施設(BTS型物流施設)「プロロジスパーク岡山」が竣工したと発表した。

大和物流は1棟全体の約3万5000㎡を賃借し、中四国エリアへの広域配送ハブとして利用する。関西と九州の中間地点に位置している点を踏まえ、「物流2024年問題」に対応するための戦略拠点としても活用する予定。



山陽自動車道と瀬戸中央自動車道の早島ICまで約3.5km、倉敷ICから約9km。2時間圏内で中四国エリアの主要都市をカバーできる立地。関西・中四国の各大都市圏の中間点に位置し、山陰方面への配送もカバーできるため、2024年問題への対応も含め中四国エリアの物流ハブとして高いポテンシャルを持っていると想定している。

標高が高く地盤の良いエリアにあり、水害リスク・液状化リスクが極めて低く、防災性にも優れていると見込む。

地上4階建てで、岡山市内の賃貸用物流施設としては最大規模という。

庫内はノンブレース構造を採用し、柔軟なレイアウト、マテハン計画を立てられるよう配慮。1階は低床式・高床式バースを併設するほか、床荷重は2t/㎡とし、飲料等の重量物にも対応可能にしている。低床バース前面には一部に幅約13mの屋根を設け、雨天時にも荷さばきなどの作業がしやすい環境を整えている。

9台分のトラック待機場を整備し、中四国エリアの広域ハブとしての利便性を向上させる。

BCPに配慮し、緊急地震速報システム、災害用無線機「ハザードトーク」、非常用発電機による停電時のバックアップなどを装備。



環境対策では電炉鉄骨の積極的な利用や廃プラスチックを活用したアスファルトを採用。LCA(ライフサイクルアセスメント)調査で約10%の温室効果ガス排出削減を達成した。施設屋根面には太陽光発電設備を設置し、住友生命保険に温室効果ガス排出削減の環境価値を提供する予定。

小規模拠点の開設を希望する企業向けに、「CROWD SPACE OKAYAMA(クラウドスペース岡山)」を提供する。100坪以上で同施設の利用を希望する企業が会員登録し、プロロジスが大和物流とマッチングする。大和物流へ荷物を預けることによって「プロロジスパーク岡山」を利用することが可能になる。

名称

プロロジスパーク岡山

開発地

岡山県岡山市北区大内田677

敷地面積

16,607.23㎡(約5,023.69坪)

延床面積

35,275.04㎡(約10,670.69坪)

構造

地上4階建て、RC+S造

着工

2024年4月

竣工

2025年9月

(藤原秀行)※いずれもプロロジス提供

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