ASEAN地域のプレゼンス向上図る
ニチレイは9月30日、傘下のニチレイロジグループ本社が9月26日付で、マレーシアで低温物流事業を展開するICCL Groupの株式を取得する契約を締結したと発表した。手続きの完了は今年12月ごろを見込んでいる。
具体的な出資の比率や株式取得額は開示していないが、取得完了後はICCL Groupがニチレイロジグループの一員に加わる予定という。
ニチレイロジは2018年にマレーシアに進出。現地のNL Cold Chain Network(M)(NLCCN)とNL Litt Tatt Group(NLLTG)への出資を通じて、同国内で保管・運送一貫サービスの拡大を図っている。
ICCL Groupは、マレーシア第2の都市ペナン州に多温度帯の対応が可能な自社倉庫や、冷凍トラック・トレーラーといった自社車両を有し、同州を拠点に国内や周辺国でコールドチェーンの物流ネットワークを運営している。
ニチレイロジはNLCCN、NLLTGと協業しながら、ICCL Groupとも連携し、マレーシア国内で低温物流の拡大を目指す。ICCL Groupが持つクロスボーダー輸送機能を活用し、同じくニチレイロジが事業展開しているタイやベトナムの拠点と協力、ASEAN(東南アジア諸国連合)地域でプレゼンス向上につなげていきたい考えだ。
商号 | ICCL Groupは以下3社の総称
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所在地 | ペナン(マレーシア) |
設立 | 2006年 |
代表者 | Kevin Lim Teik Seng |
資本金 | 1300万RM(約4.5億円) ※グループ連結 |
売上高 | 5060万RM(約17.7億円) ※グループ連結(2024年12月期) |
営業利益 | 1120RM(約3.9億円) ※グループ連結(2024年12月期) |
主な事業 | 冷凍・冷蔵・定温倉庫保管(一部保税倉庫)、運送(クロスボーダー運送含む)、フォワーディング(通関代行等) |
(藤原秀行)