半導体など成長産業の物流インフラ強化図る
NIPPON EXPRESSホールディングス(NXHD)は10月2日、インド・ニューデリーで9月2~4日に開かれた南アジア最大級の電子機器関連展示会「SEMICON India 2025」で、インド事業の売上高を2028年までに23年比で約3倍の600億円まで伸ばす新たな目標を発表した。
インドで急成長を遂げる半導体などの多様な産業を物流面で支えるため、インフラの整備をさらに進める。
SEMICON India 2025の出展の様子(プレスリリースより引用)
NXグループは長期ビジョン「グローバル市場で存在感を持つロジスティクスカンパニー」の実現に向け、インド市場を最重要拠点の1つに設定。インド国内39都市に103の営業所と60の倉庫(総面積約449万9000平方フィート)を展開し、在庫管理、検品、組立、輸出梱包、通関代理などEnd to Endの物流サービスを提供している。
今回の展示会ではメディアとのラウンドテーブルも実施し、27年までにグジャラート州およびアッサム州に半導体専用物流倉庫を新設する計画を公表した。日本、台湾、米国、アイルランドなど世界各地で培った半導体物流の知見を活かし、インドのニーズに合わせた「Local × Global」ハイブリッドソリューションを展開する。
特に半導体分野で求められる、エアサス車を活用した振動対策、温湿度管理、保税倉庫、ラストマイル配送など、高度な品質管理を伴う物流機能の整備を図る。
(藤原秀行)