大和ハウス工業、19~20年度にマルチ型施設27棟着工へ

大和ハウス工業、19~20年度にマルチ型施設27棟着工へ

強いニーズ重視、全国で開発加速

大和ハウス工業は7月24日、現時点で2019~20年度に全国で計27棟のマルチテナント型物流施設を開発することを明らかにした。内訳は19年度が20棟、20年度が7棟を想定している。

同社は従来、BTS型に軸足を置いており、開発の比重はBTS型とマルチ型で7 対3程度と設定してきたが、需要が強いことなどを踏まえてマルチ型の開発をさらに加速させていく構え。

千葉・流山で3棟の開発を相次ぎ本格化

19年度は既に千葉県流山市の「DPL流山IA」(延べ床面積3万7000坪)など2件の開発に着手。さらに、東京都内の「DPL江東深川」(4万1718坪)と流山市の大型案件「DLP流山Ⅱ」(9万9625坪)の着工が控えている。

今秋以降は3大都市圏で大阪の「DPL茨木」(1万8395坪、工事開始予定今年10月)、埼玉の「DPL三郷Ⅱ」(2万6635坪、20年1月)、神奈川の「DPL平塚」(3万6942坪、20年1月)などを計画している。

併せて、地方でも山口の「DPL岩国B」(2500坪、今年11月)、福島の「DPL福島須賀川」(9725坪、今年12月)などを計画。同社で物流施設開発を担う井上一樹Dプロジェクト推進室長は「地方でもお客さまのニーズは強い」と指摘した。

20年度は流山で4棟目となる「DPL流山IB」(3万2000坪、20年5月)をはじめ、広島の「DPL広島観音」(2万9386坪、20年5月)、長野の「DPL長野千曲」(1万9766坪、20年5月)などのプロジェクトを本格的に進める。

同社の手塚公英Dプロジェクト推進グループ長は「工業団地と物流施設を組み合わせて開発する事例も多い」と説明した。

(藤原秀行)

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