日野自動車が羽村工場の廃熱再利用で実証実験を開始

日野自動車が羽村工場の廃熱再利用で実証実験を開始

蓄熱材をトラック輸送、空調や温水プールなどの熱源に

日野自動車は7月25日、工場やコージェネレーション(CGS)設備で発生する100度以下の低温廃熱を蓄熱材に回収して輸送・再利用する実証実験「オフライン熱輸送型と定置型での通年実証」を同月より本格的に開始したと発表した。

新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、高砂熱学工業、石原産業、東京電力エナジーパートナー、森松工業、産業技術総合研究所(産総研)、東京・羽村市と共同で廃熱利用システムの技術を確立して市場展開を目指す。実証期間は2020年2月まで。

日野はオフライン熱輸送型で羽村工場のCGS設備で発生した廃熱を、産総研が開発した「ハスクレイ」と呼ばれる無機系吸放湿材をベースとした蓄熱材で回収。工場内の産業空調設備、約2キロメートル離れた羽村市スイミングセンターの熱源として利用する。これにより空調設備の冷水・蒸気と温水プールで使用するボイラー燃料の消費量を削減。蓄熱材の輸送は工場内が小型トラック、羽村市スイミングセンターには大型トレーラーを使用する。

低温廃熱は発生場所の用途が限定されることなどから大部分が未利用のまま放出されている。今実証で日野が携わるオフライン熱輸送システムでは、地方自治体の汚泥・ごみ焼却場廃熱や工場廃熱などの広域熱利用システムとして期待される。各社は実証後に経済性・運用性などを含めたシステム評価を行い事業化につなげたい考え。


外観(羽村市スイミングセンター)

熱利用サイト(放熱サイト)
画像は日野自動車ニュースリリースより

(鳥羽俊一)

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