物流事業者初、運営効率化を支援
セイノーホールディングス(HD)は10月16日、ファミリーマートが10月15日にJR横浜線の成瀬駅で開設した「ファミリーマート JR成瀬駅/N店」で、商品の運搬・陳列業務を受託したと発表した。
セイノーHDによると、ファミマの無人決済店舗で商品の輸送から納品、陳列までの一連の業務を物流事業者が一括で担うのは初めてという。店舗運営の効率化を支援する。
「ファミリーマート JR成瀬駅/N店」はTOUCH TO GOが開発した無人決済システムを活用。ファミマは通常の有人レジ店舗に比べ、特に時間節約を求める朝や移動の際に、短時間で買い物ができるようになり、鉄道利用者のニーズに対応し、利便性の向上が期待できると見込む。省人化・省力化が可能となるため、店舗のオペレーションコストを低減し、人材不足の解消にもつながると想定している。
従来、無人決済店舗はサテライト店として、母店から商品を運搬、補充している。今回は母店の従業員の方に代わり、商品の運搬をセイノーグループで配送業務を展開しているLOCCOが、陳列を同グループのリビングプロシードがそれぞれ担当している。
ポストイン事業を行うリビングプロシードの業務の「スキマ時間」を無人決済店舗での商品の補充・陳列業務に充てることで、今回の取り組みが実現したという。
(藤原秀行)※いずれもセイノーHD提供