EV充電器制御システムのユアスタンド、韓国製急速充電器と連携し1分単位の課金やQRコード決済可能に

EV充電器制御システムのユアスタンド、韓国製急速充電器と連携し1分単位の課金やQRコード決済可能に

マンションなどへの展開想定

EV(電気自動車)充電器の導入、運用サービスを手掛けるユアスタンド(横浜市)は8月28日、EV充電器の予約課金システム「Yourstand」を韓国のSK Signet(シグネット)製急速充電器と連携し、10月に急速充電サービスの提供を開始すると発表した。

ユアスタンドは2018年、マンションを中心に普通充電器を設置、多くのEV利用者向けに充電サービスを提供してきた。集合住宅の充電は長い時間をかけてゆっくり充電するのが一般的なため、基本的に普通充電で問題がない。

しかし、都内の大規模マンションを中心に、敷地内に充電器を設置する場所が少なかったり、EVが普及した将来を見据えて充電器を増設しようとしても場所が用意できなかったりするマンションも存在しており、普通充電器だけではなく、急速充電器の取り扱いに関する問い合わせが年々増加しているという。


SK Signetの急速充電器

SK Signetの急速充電器とYourstandの課金システムを組み合わせ、普通充電だけではなく急速充電にも対応することにした。大規模マンションや、将来の充電ニーズを見据えたマンション向けに普通充電と急速充電の両方を提供できるようにする。

今回の連携により、急速充電でも1分単位の課金や、QRコードでの決済が可能になり、公共の一次利用者向けのサービスとしても展開する予定。最大出力50kWという高出力で充電することが可能で、従来より充電時間が短くなるのがメリット。

今後は出力段階に応じる課金体系や、消費電力に合わせた従量課金のシステムを実装し、大規模マンション、商業施設への導入を提案する。

SK Signet製EV急速充電器は北米・韓国を中心に2500基以上の急速充電器を導入してきた実績があり、丸紅と丸紅オートモーティブが総代理店として日本国内の有力自動車メーカー、自動車ディーラー、大手SS、道の駅、ホテルなどに提供している。


QRコード決済のイメージ(いずれもユアスタンド提供)

(藤原秀行)

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