富山の包装材メーカーTSK、スウェーデンの同業大手NEFABグループと資本・業務提携

富山の包装材メーカーTSK、スウェーデンの同業大手NEFABグループと資本・業務提携

世界展開加速狙い

電子機器や自動車部品の輸送用梱包材などを手掛けるTSK(富山市)は10月23日、スウェーデンに本拠を置き、包装材の設計・製造などを展開しているNEFABと資本・業務提携を結んだと発表した。具体的な出資の額や比率など詳細は開示していない。

TSKは日本、ベトナム、メキシコで事業を手掛け、このうち日本は2事業所と9営業所を構えている。グループの従業員は約200人、グループの年商は40億円超。



一方、NEFABは世界38カ国で事業を展開し、年商は103億スウェーデンクローナ(約1670億円)。TSKはNEFABと連携し、世界各地の日系企業など向けにより強力に高品質の梱包材を提供し、世界展開を加速させていきたい考え。

具体的には、NEFABが独自に開発した環境分析ツール「GreenCalc」を活用し、包装改善の前後でサプライチェーン全体のCO2排出量と物流コストがどの程度変動するかを可視化。より持続可能で費用対効果の高い包装を提案する上で役立てることを想定している。

また、NEFABが得意とする2mを超える大型包装のノウハウと、TSKが長年培ってきた緩衝材や真空成形トレイの技術を組み合わせ、より高付加価値の製品・サービスを提案できるようにする。

2026年から順次、日本、ベトナム、メキシコを中心とした各拠点で生産・供給体制の強化を進め、グローバル市場における安定的な製品供給を果たしていくことを目指す。

(藤原秀行)※いずれもTSK提供

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