住友林業グループの建築現場向け配送サービス、リフォームも対象に追加

住友林業グループの建築現場向け配送サービス、リフォームも対象に追加

新築戸建てや集合住宅と並行、業務効率化支援

住友林業は11月21日、100%子会社の物流会社ホームエコ・ロジスティクスが展開している建築現場向け配送サービス「JUCORE(ジュコア) 物流」に関し、配送対象範囲を従来の新築戸建てと集合住宅の建築現場に加え、11月1日からリフォーム現場でも新たに始めたと発表した。

「JUCORE物流」は建築現場までの輸送距離を短くするために配送センターを小半径に設置してトラックの稼働率を上げるとともに、商物分離を徹底し異なる仕入れ先の住宅資材を混載する「共同配送」で積載率の向上を図っている。



サービスの拡充で新築、リフォーム用住宅資材の物流ニーズに対応し、人手不足による輸送力不足や環境負荷低減につながる持続可能な建築現場配送をより普及させていく構えだ。

他にも、時間指定配送、多層階への階上げ搬入、無人納品(指定場所への置き配)といった各納品現場の要望にきめ細かく対応する。

対象地区は首都圏の1都3県と関西京阪神地区で、16カ所の配送センターから各納品現場の希望納期に応じて配送する。

住友林業は、新設住宅着工戸数が減少傾向にある一方、リフォーム市場規模は2040年に9兆円の市場規模を見込むと推計されていることを踏まえ、今後リフォーム市場の成長に伴い大きな事業機会があると想定している。

2026年には東海地方で、30年までに福岡県でサービス展開を始めることを目指す。併せて、建材メーカーから配送センターへの長距離・大量輸送による幹線輸送サービスも展開し、建材業界のサプライチェーン全体のワンストップサービスを実現して、物流問題の解決と効率的で持続可能な建築現場配送を達成したい考え。

(藤原秀行)※いずれも住友林業提供

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