京都~神奈川間で日本酒取り扱い、「物流2024年問題」などに対応図る
T2と鈴与、月桂冠の3社は11月25日、T2が今年7月にスタートした自動運転トラックによる幹線輸送の商用運行に11月28日から参画すると発表した。
京都市の月桂冠物流センターから神奈川県厚木市の鈴与厚木物流センターまで、約420kmの区間(自動運転区間は久御山JCT<京都府>~厚木IC<神奈川県>)で自動運転トラックによる定期運行を実施、日本酒を運ぶ。

(左から)T2・國年賢 事業開発本部長、月桂冠・上村太郎物流部長、鈴与・松村典正取締役(3社提供)
鈴与と月桂冠は「物流2024年問題」などを考慮し、T2が2027年度に開始を予定している「レベル4」自動運転(特定条件下で完全無人)トラックによる幹線輸送サービスの実現を見据え、共同で実証を進めてきた。
鈴与が月桂冠向けに行っている京都から関東への日本酒輸送で、今年7~9月間、計3回にわたってT2の「レベル2」自動運転(ドライバーが同乗し有事の際はすぐに運転を代わるよう待機する)トラックを使用した実証を行い、技術・オペレーションの両面で自動運転トラックの有効性を検証してきた。
T2のレベル2自動運転トラックを用いた幹線輸送の商用運行にはこれまでに7社が順次参画している。鈴与と月桂冠は27年度開始予定のレベル4自動運転トラックによる幹線輸送サービスに加わることも検討する。
(藤原秀行)




