中国側から「渡航安全確保できず」申し入れ、貨物は継続
日中国際フェリー(大阪市)は12月8日、神戸や大阪と中国・上海を結ぶ国際フェリー「鑑真号」に関し、12月6日の上海発便から旅客輸送を中止したと発表した。
同社は「中国側の申し入れで日中間の渡航の安全が確保できないということから、鑑真号での旅客サービスをしばらく中断する」と説明している。貨物の輸送は継続しているという。
日中国際フェリーは今年7月、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う旅客輸送中止から約5年半ぶりに輸送を再開。鑑真号は24年6月、新造船として就航した。
高市早苗首相による台湾有事の国会答弁に中国政府が強く反発し、国民に日本への渡航を控えるよう呼び掛けていることが背景にあるとみられる。
(藤原秀行)


