鉄道輸送需要落ち込み、今後も回復見込めず
JR貨物は12月22日、奥羽線の土崎~秋田港間約1.8km(通称・秋田港線)に関し、2026年7月1日付で廃止すると発表した。
同日付で国土交通省に同線の第1種鉄道事業廃止を届け出た。

(プレスリリースより引用)
秋田港線は1907年に開業。主に化学薬品や紙製品などの輸送を担ってきた。
鉄道輸送需要の減少を受け、2021年3月に定期貨物列車の運行を終了。22年4月には秋田港駅から向井駅や秋田北港駅を結び、JR貨物や秋田県、三菱マテリアルなどが出資していた秋田臨海鉄道が鉄道事業を廃止していた。
17年8月からJR東日本が秋田港に寄港するクルーズ船の乗客を運ぶため、旅客鉄道を走らせていたが、25年度で運行が終わる上、今後も鉄道輸送需要の回復が見込みづらいため、廃止に踏み切った。
秋田港線の輸送量は20年度が7万9000tで、14年度の半分以下に落ち込んでいた。
(藤原秀行)









