「物流2030年問題」解決支援目指す
鹿児島県とANA Cargo、エニキャリ、朝日新聞社の4者は1月16日、国土交通省が公募した「地域連携モーダルシフト等促進事業」に採択されたと発表した。
4者は2030年にドライバーが大きく不足することが懸念されている「物流2030年問題」解決に向けた新たな物流ネットワークの構築を目指し、「航空貨物幹線及び地域配送網構築推進協議会」を設立、実証事業を始める。
協議会は「航空貨物便の空きスペース活用」と「地域の配送リソース(新聞配送網等)の活用」を主軸とした、新たなモーダルシフト幹線の構築を目指す。
鹿児島と首都圏を航空貨物幹線で結び、ラストワンマイル配送に新聞社の強固な地域配送網やエニキャリの配送管理システムを組み合わせることで、各種リソースをシェアリングし、効率的な物流網を実現したい考えだ。

ANA Cargoの航空輸送網と、エニキャリおよび朝日新聞などが持つ地域密着型の配送網を連携させ、トラック幹線輸送を補完・代替することを想定。エニキャリの配送管理システムを使い、航空機やトラックの空きスペースを可視化し、有効活用することで積載効率の最大化を図る。
鹿児島~東京間の「当日配送」を実現し、従来トラックで日数を要していた輸送を航空便に切り替えることで、鹿児島県産の農産品や海産物などの安価な当日配送を可能にし、首都圏への販路拡大に貢献することを狙う。
4者は既存の物流リソース(空きスペース)を活用することで、配送コストの10%以上の削減を目指す。物流供給不足の解消に加え、地方産品の鮮度を維持したまま大消費地へ届ける新たな商流の創出も図る。
各社の役割
| 鹿児島県 | 地域の荷主(生産者・地元企業)ニーズの検証 |
| 株式会社 ANA Cargo | 航空貨物便(幹線輸送)の提供、航空機空きスペースの活用検証 |
| 株式会社エニキャリ | 配送管理システムの提供、車両情報・稼働状況の管理、鹿児島県内におけるラストワンマイル配送網の提供、モーダルシフトに特化した配送マッチングシステム設計 |
| 株式会社朝日新聞社 | 首都圏等におけるラストワンマイル配送網の提供、新聞配送リソースの活用 |
(藤原秀行)※いずれも4者提供










