ヒヤリハットが平均15.5%減少、年間500万円の損失防止と説明
企業向けに睡眠改善を支援するスリープテック事業を展開しているネミエル(東京都新宿区若宮町)は1月20日、自社のサービス「Nemielu」(ネミエル)に関し、茨城乳配(茨城県水戸市)が導入したと発表した。
1年間を通した運用による事故予防効果を検証した結果、年間0.25件の重大事故削減効果を確認したと説明。年間500万円相当の事故損失を防止するとともに、危険運転の発生率も前年同期比で平均15.5%減り、職場の安全性の向上に大きく貢献できたとアピールしている。
Nemieluは日中の覚醒度測定からAIが睡眠改善アドバイスを生成する企業向けアプリケーション。ウェアラブルデバイスを使わず、簡便に客観指標の測定と科学的根拠に基づいたアドバイスで行動変容を促すことに重きを置いている。
未利用者との比較でも明確な差があり、サービス利用者は未利用者と比較すると平均11.6%減少したという。利用期間中のサービス利用者の危険運転データは、年間を通じて継続的な改善傾向を確認したと主張している。未利用者は増加傾向にあった。

危険運転は車両に搭載しているデジタルタコグラフを用いて、車線逸脱やふらつき、速度超過など危険運転とされるヒヤリハット数を走行距離1000kmごとの回数に算出して分析。前年同期比分析は2024年2〜7月と25年2〜7月(利用者n=21、未利用者n=21)。十分なサンプル数を確保するため、サービス導入前後の上記期間を分析した。
ユーザーのサービス利用前後に取得したWHO(世界保健機関)が中心となったプロジェクトで設定した「アテネ不眠尺度」の点数を比較した結果、「睡眠がとれている(3点以下)」の割合が28%増加、「不眠症の可能性が高い(6点以上)」の割合が19%減少した。

サービス利用前回答は2024年9月、利用後回答は25年7月。
サービス利用者と未利用者の危険運転の発生件数の差に、労働災害研究で広く用いられる「ハインリッヒの法則(1:29:300)」を適用すると、年間0.25件の重大事故の削減効果が期待できると分析。重大事故をトラックの全損と仮定し、1件2000万円と試算した場合、年間500万円相当の損失防止効果になるとはじいている。
(藤原秀行)※いずれもネミエル提供











