親会社の事業再編の一環
フォークリフト大手の三菱ロジスネクストは1月20日、投資ファンドの日本産業パートナーズ(JIP)が三菱ロジスネクストへのTOB(株式公開買い付け)を1月21日に開始すると発表した。
TOBの方針自体は三菱ロジスネクストや親会社の三菱重工業が昨年10月に開示済み。その際、25年12月下旬をめどにTOBを開始のめどとしていたが、海外の規制当局の手続きに想定以上の時間を要したため、開始の時期がずれ込んでいた。
TOBはJIPが運営しているファンドが主体となり、2月18日まで実施。買い付け価格は当初予定通り、1株当たり1537円と設定している。TOBに加えて三菱重工業からも自社株買いを通じて株式を譲り受けるなどして、JIP側がいったん全株を押さえる予定。
三菱ロジスネクストは1月20日、TOBに賛同するとともに、株主にはTOBに参加するかどうか判断を任せるとの見解をあらためて発表した。TOBが完了すれば、三菱ロジスネクストは東京証券取引所への上場が廃止になる。
三菱ロジスネクストは2017年、ニチユ三菱フォークリフトとユニキャリアが経営統合して誕生。現在は三菱重工業が株式の約64%を保有している(1月20日時点)。
三菱重工業は三菱ロジスネクストの株式を売却して「親子上場」も解消。いったん保有株式を手放した後、三菱ロジスネクストに再出資することを計画している。
三菱重工業は成長領域として、ガスタービンで発電するとともに排熱を使って蒸気タービンでも電気を生み出す「GTCC」(ガスタービン・コンバインドサイクル)、原子力、データセンターなどを設定しており、同領域に優先して投資していく方針。
フォークリフトは直販網の拡充などでより大きな投資が必要となっていることから、JIPの協力を得て投資資金を確保し、事業を再編することにした。三菱ロジスネクストと連携し、庫内作業の自動化などの技術開発は引き続き進める。
(藤原秀行)











