位置情報利用、指定場所から半径20m外の打刻制御が可能
物流事業者の経営効率化・DX支援サービス「ロジポケ」と物流業・建設業・製造業に特化した転職サイト「クロスワーク」を手掛けるX Mile(クロスマイル)は9月29日、「ロジポケ」で出退勤の打刻時に位置情報を記録・判定する新機能「GPS/ジオフェンス打刻」の提供を開始したと発表した。
事業所に出社するドライバーには打刻できる範囲をあらかじめ制御し、指定場所から半径20mより外では打刻できないようにすることが可能。宿泊を要する長距離運行のドライバーには「いつ・どこで打刻したか」を記録として残すという運用の切り分けができるようになると見込む。
勤務の起点が事業所外になりやすい運送業で、自己申告に依存しない打刻の記録・確認を支援し、業務の負荷軽減と法令順守促進につなげる。
厚生労働省が2017年に策定した「労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置に関するガイドライン」で、労働時間の把握は使用者による現認、またはタイムカードやICカードなどの客観的な記録を基礎とすることが原則と明記している。
その一方、スマートフォンによる出退勤の打刻は「どこで打刻されたのか」が記録されず、実質的に自己申告となっている現場が少なくなかった。そのため、管理部門がドライバーへの個別確認や運行記録との突き合わせに手間をかけるか、自己申告をそのまま受け入れるかの二択になりがちだった。
位置情報を用いた打刻自体は、汎用的な勤怠管理システムにも存在するが、運送業では営業所と車庫が別の敷地にあったり、長距離運行で宿泊を挟んで翌朝は宿泊地から乗務を開始したりといった、勤務の起点が事業所と一致しないことが常態化しており、対応が難しい。
加えて、事業所に出社する一般のドライバーと、直行直帰・長距離のドライバーとでは、求められる打刻の運用そのものが異なっており、全員に同一のルールを適用する汎用的な仕組みでは、どちらかの実態に必ず合わなくなることへの対応を迫られていた。
そうした課題を解決するため、物流事業者と共同で新機能の開発にこぎ着けた。
スマホからの出勤・退勤打刻時に位置情報を取得し、あらかじめ登録した打刻位置(営業所・車庫など)を基準に、指定エリア内かどうかを自動的に判定する。
エリアの制御はかけず、どこからでも打刻を有効とすることも可能。その場合でも打刻位置は記録されるため、管理者は「いつ・どこで打刻されたか」を後から確認できる。
拠点単位・従業員単位での使い分けに対応しており、事業所に出社するドライバーと、宿泊を要する長距離のドライバーとで異なる運用を適用するなど、各社の実態に合わせた設定もカバーしている。
(藤原秀行)











