ブラジルのヴァーレ向け25年長期契約を締結
商船三井は10月2日、グループで海外ケープサイズ事業を担うシンガポールのMOL Ocean Bulk(MOLオーシャンバルク、MOLOB)が、ブラジルの資源開発大手ヴァーレの国際事業・販売部門Vale International(ヴァーレインターナショナル)と、鉱石専用船2隻を対象とした25年間の鉄鉱石長期輸送契約を締結したと発表した。
ヴァーレが推進する船舶分野で脱炭素化戦略の一環で、エタノール・メタノール・重油の3種類の燃料を切り替えて使用できる、世界初の「3元燃料」仕様の21万重量トン型鉱石専用船を活用するプロジェクト。
本船は2030年竣工予定で、主に同社の鉄鉱石の海上輸送に従事する。
本船は3元燃料エンジンを搭載するほか、将来はLNG(液化天然ガス)やアンモニアを燃料として使用できるよう対応した「LNG/アンモニア Ready」仕様を備え、新造時に採用可能な各種省エネルギー技術も導入する。
燃料の供給状況や脱炭素効果、経済性などに応じて燃料選択の柔軟性を確保することで、海上輸送における温室効果ガス排出削減をより確実に果たすのが狙い。

署名式の様子
エタノールは燃料の生産から消費までのライフサイクル全体で見ると、重油と比較して炭素排出量を約90%削減できるケースもあるという。近年は再生可能燃料の1つとして注目が高まっており、取り扱いのしやすさから、舶用燃料としての活用も期待されている。

プロジェクト関係者一同
本船概要
主要寸法 全長299.95m、船腹50.00m
船型 21万重量トン型鉱石専用船
主機燃料 重油/メタノール/エタノールの3元燃料
竣工予定 2030年
想定航路 ブラジル積み、世界各地揚げ(主に中国)
(藤原秀行)※いずれもプレスリリースより引用











