清水建設が米AI・ロボティクス企業のノーブルマシーンズに出資完了、現場向けヒューマノイドAIロボを開発

清水建設が米AI・ロボティクス企業のノーブルマシーンズに出資完了、現場向けヒューマノイドAIロボを開発

現場に適したヒューマノイドの開発を推進

清水建設は10月16日、AIを搭載した建設業向けのヒューマノイドロボット(人間型ロボット)の開発を手掛ける米シリコンバレーのスタートアップ、Noble Machines(ノーブルマシーンズ)に出資したと発表した。

AIロボットの開発に向け、同社と協業を本格的にスタートさせた。具体的な出資額は開示していない。



ノーブルマシーンズのハードウェア・ソフトウェア両面での開発能力と、清水建設の建設現場における施工ノウハウ・知見を融合。身体的負担の大きい作業や危険作業を支援・代替できる建設現場での運用に適したヒューマノイドAIロボットの開発を推進する。

年内をめどに資機材の搬送や建設現場での移動・巡回など、ヒューマノイドAIロボットの現場適用に向けた仮想空間でのシミュレーションを開始。来春から実際の建設現場をフィールドに使い、実機を用いた資機材の搬送や移動・巡回など、具体的な作業検証を進める予定。


仮想空間での歩行シミュレーションの様子

建設業界では、就業者の高齢化や若年入職者の減少などを背景に、将来的な労働力不足が懸念されており、従来よりも限られた人材で、今後の建設需要に対応していくためには、かねて取り組みを進めてきた建設生産プロセスの各段階における生産性の向上に加えて、これまで人手に頼ってきた現場作業そのものをロボット技術によって支援・代替する「人とロボットの融合」に向けたアプローチが求められている。

ノーブルマシーンズは建設業向けのヒューマノイドAIロボット「MOBY」シリーズをはじめとするロボット本体(ハードウェア)と、その制御システム(OS)、操作ソフトウェア(アプリケーション)の開発を手掛ける。

建設業に特化したAI・ロボティクス企業として、建設現場に代表される過酷な作業環境での使用を想定したハードウェアと、さまざまなタスクに利用可能な汎用AI・ソフトウェアの両面で高い開発能力を有している。



清水建設は協業により、これまで人手に頼ってきた現場作業の支援・代替という実践的な視点で技術開発を加速させたい考え。

具体的には、ノーブルマシーンズが開発するロボット本体・制御システム・操作ソフトウェアに、清水建設の建設現場に関する知見・ノウハウを反映させることで、建設現場での実用性を高めていくことを目指す。

例えば、BIM/CIMデータを活用した仮想空間でのシミュレーションと建設現場(現実空間)での検証作業を効果的に組み合わせることで、スピード感を持って建設用途に適した開発・改良を進めることを想定している。


木材を運搬するヒューマノイドAIロボット(いずれもプレスリリースより引用)

(藤原秀行)

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