物流施設など組み入れ
野村不動産は9月20日、スポンサーを務めているJリート「野村不動産マスターファンド投資法人」(NMF)と、私募ファンド「野村不動産プライベート投資法人」(NPR)が、国際組織「グローバル不動産サステナビリティー・ベンチマーク」(GRESB)から、不動産運用におけるESG(環境・社会・ガバナンス)配慮で高評価を獲得したと発表した。
NMFは「グローバル・セクター・リーダー」、NPRは「アジア・セクター・リーダー」にそれぞれ選出された。
GRESBは不動産分野を対象に、不動産会社やリート、ファンドがどの程度ESGに配慮しているかを評価するため、欧州の年金基金などが中心となり2009年創設。18年の調査には世界903の不動産会社・ファンドが参加した。
NMFは「上場・総合型」のセクターで世界29社中トップ、NPRも「非上場・総合型」のセクターでアジア9社中首位の評価を与えられた。
NMFとNPRは野村不動産グループが開発したオフィスビルやマンション、商業施設、物流施設などを資産に組み入れており、野村不動産投資顧問が運用を担当。NMFの資産規模は今年4月時点で9559億円に上る。ESG配慮として、物件における省エネ促進、BCP対応推進などに取り組んでいる。
(藤原秀行)
GRESBのロゴ(野村不動産提供)