乾汽船筆頭株主のアルファレオ、前社長・乾新悟氏の再登板を要求

乾汽船筆頭株主のアルファレオ、前社長・乾新悟氏の再登板を要求

「経営支配は目的としていない」と断言

乾汽船の筆頭株主を務める投資運用会社のアルファレオホールディングス(HD)は10月28日、臨時株主総会で乾汽船の乾康之社長解任などを求めていることに関連し、同社から寄せられた質問に対する回答書をホームページに掲載した。

関連記事:アルファレオの社長解任提案「全く現実的ではない」

この中で、康之社長解任要求の背景について、不透明な報酬体系の下で自らの役員報酬を大幅に増額する一方、株主への配当を抑える施策を実施したなどと指摘。

「2014年に康之氏が社長になってから5年もの間、株価は一度も1200円に達したことがなかった。定量的にも定性的にも代表取締役を担う資質に欠けると言わざるを得ない。重大なガバナンス問題を抱えたままの体制が続くならば、創業から100年以上かけて築き上げられた企業価値が完全に破壊されてしまうリスクがあるのではないかとの恐れを感じている」などとあらためて激しく批判した。

その上で、「企業価値を守るために信頼できる経営者の選任を求めているだけであって、経営者による経営方針の決定に対して重要な影響を与える意図はない」と断言。経営統合前の乾汽船社長を務めていた乾新悟氏(康之氏の実兄)が再登板することを求めると表明した。

新悟氏については「社長時代の乾汽船は今とは比較にならない良好な業績を残しており、新悟氏こそが企業価値の向上につき信頼できる経営者であると考える」と絶賛。新悟氏が社長を務めていた08年3月期に経常利益89億円と過去最高を達成し、株価が上昇して海運業界を代表する企業だったなどと評価した。

さらに「康之氏の解任が可決された暁には、直ちに新悟氏を取締役として選任するための臨時株主総会の招集請求を行う予定」と記している。

一方、乾汽船が質問の中で、有価証券上場規定に言及し、速やかに決算情報を開示するよう求めていることに対しては、「当社は貴社の『その他の関係者』に該当しないので、決算情報を提出する義務はないと思料する」と突っぱねた。

現在の乾汽船は14年、旧乾汽船と旧イヌイ倉庫が合併して誕生した。

(藤原秀行)

回答の全文はコチラから

月刊ロジスティクス・ビジネス

CTA-IMAGE ロジスティクスの実務家たちのニーズに応える“濃い”情報が本誌の売りです。本誌は書店では販売しておりません。1年12冊20,400円、1ヶ月当たり1,700円で、弊社があなたのお手元に直接お届けします。バックナンバーを無料で公開していますので、その価値をご判断下さい

その他(その他企業・団体)カテゴリの最新記事