名古屋の案件で実証、映像からスタッフとAGVの動き把握し効率や動線可視化図る
※本日午前11時すぎに配信した記事の内容を差し替えました
三菱地所は11月27日、AI(人工知能)活用を手掛けるスタートアップ企業のニューラルポケット(東京)と連携し、AIを生かして庫内作業の効率や動線を可視化、物流業務改善をサポートするコンサルティング業務の確立に向けた検証を行うと発表した。
第1弾として、三菱地所が開発・管理している物流施設「ロジクロス名古屋笠寺」(名古屋市)で、入居企業の髙安と八神製作所の協力を得て展開。期間は11月25日から12月20日までの予定。同社グループとしては初の取り組みだ。
実証では、入居企業2社の専有部内にカメラを計5台設置し、スタッフやAGV(自動搬送車)の動きを記録。その映像をAIが解析し、動線の効率性や安全性といった改善可能な点をあぶりだして、庫内運営最適化のソリューション提案ができるかどうかを見極める。得られたデータは今後の物流施設開発にも反映させていく方向だ。
庫内の様子(左)と、庫内に設置した解析用カメラ(三菱地所提供)
「ロジクロス名古屋笠寺」の外観(今年2月撮影)
(藤原秀行)