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キリングループロジ、「ホワイト物流」推進へ検品レスを展開

キリングループロジ、「ホワイト物流」推進へ検品レスを展開

20年度事業計画、効率化・省力化投資を継続

キリングループロジスティクスは1月31日、東京都内の本社で2020年度(20年1~12月)の事業計画に関する記者説明会を開いた。

戸叶弘社長は19年度にスタートした現中期経営計画の2年目に当たる20年度は、これまで取り組んできたグループのビールや飲料などを安定して輸送する「運びきる力」向上に引き続き取り組むと強調。物流拠点の整備など必要な投資を継続する姿勢を示した。今年の東京オリンピック・パラリンピックに伴う交通渋滞回避などの対応と、21年度に導入を計画している基幹経営管理情報システム(SAP)の準備も大きな課題と指摘した。

また、政府が物流事業者や荷主企業と連携してトラックドライバーの就労環境改善などを目指す「ホワイト物流」推進運動に19年9月、賛同を表明して自主行動宣言を発表したことに言及。同社としてもグループ全体で物流業務の効率化や負荷軽減を積極的に推進する考えを明らかにした。

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説明会に出席した戸叶社長

出荷日前々日受注をより徹底、深夜作業削減

「ホワイト物流」の具体策として、事前出荷情報(ASN)を活用した検品レスを19年9月に三菱食品とスタートしたことを紹介。トラック単位でASNをキリングループロジスティクスから三菱食品サイドへ提供することで、作業の段取りを事前に把握できるとともに、現場では個々の商品ごとに検品する必要がなくなると説明した。

他にも、18年に導入した新たなWMS(倉庫管理システム)を改善、構内待機時間の短縮を図ったり、配車管理と事前受付、構内誘導を一貫してカバーするシステムを構築したりするなどの取り組みを進めていくと強調。出荷日前々日の受注をより徹底して深夜時間帯の作業を減らしていく考えもPRした。

戸叶社長は20年度の業績見通しとして、売上高は前期比2%増の755億円、営業利益は6割減の3・7億円と公表。キリングループのビールや飲料などが販売好調なことなどから増収を見込む一方、拠点拡充などで費用がかさむため減益になると展望した。外販の収益についても20年度は物流コスト上昇などが影響し売上高が3%減の181億円、営業利益が54%減の1・7億円とみている。

その上で「キリングループでさまざまな商品が売れているのでわれわれも(新規拠点整備や既存拠点の能力アップなど)基盤整備を続けなければいけない。今後の飛躍へ今年も我慢の年が続く」との決意を示した。

同席した近藤太郎常務執行役員(物流管理部長)は、拠点の自動化・省力化に関し「マテリアルハンドリングの部分を省力化しないといけないとの課題認識はあり、技術部門ともかなり深く連携して議論を重ねている。さまざまな技術について研究し、飲料の物流にフィットするかどうかをしっかり見定め、ロードマップにのっとって段階を踏んで取り入れていきたい。(ロードマップは)かなり長期にわたって考えている」と述べた。

(藤原秀行)

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