名古屋~仙台間でフェリー輸送を導入、ドライバー不足に対応
国土交通省は2月20日、トラック輸送から海上輸送へのモーダルシフトを進めるために革新的な取り組みを行った事業者を対象とする初の「海運モーダルシフト大賞」に、月桂冠と日本通運を選んだと発表した。太平洋フェリーが推薦した。
国交省の発表によれば、月桂冠はトラックドライバー不足などの現状を踏まえ、日本酒などの配送に関し、京都から東北6県エリアへの製品輸送形態を従来の在庫を持たない「スルー型」から「在庫型」に切り替えることを決定。全量トラック輸送からフェリー活用に転じた。
日通京都支店が協力し、東北地区の適正な在庫拠点開拓と効率的な在庫管理運用の確立を考案、当該区間の輸送のうち、在庫補填分はフェリーに置き換えることを決め、「名古屋港→仙台港」を利用した海陸一貫輸送体制を構築した。
このほか、「エコシップ・モーダルシフト優良事業者」として南日本酪農協同とマキタ運輸、LIXIL物流と鈴与カーゴネットなど25者を選出した。表彰式は2月25日、東京・平河町の海運ビルで行う。
(藤原秀行)