約5万平方メートル、JIT物流などに対応可能
日本通運は3月9日、マレーシアの現地法人が同国 のセランゴール州シャーアラム工業地区に、同社グループが海外で構える自社倉庫としては1棟で最大面積となる多機能な物流拠点「シャーアラムロジスティクスセンター」が完成したと発表した。同日に営業を開始した。
地上2階建て、倉庫面積は4万9879平方メートル(空調設備8560平方メートル含む)。高床ホームや各階への接車バース、防塵フロアなどを導入。大消費地の首都クアラルンプールに近いメリットも生かし、JIT(ジャスト・イン・タイム)物流やVMI(ベンダーによる在庫管理)などの多様な物流ニーズに対応できる施設機能を備えている。
アジア・中東のハブ拠点として運用する予定。医薬品物流の需要獲得に向け、医薬品の適正な流通基準「GDP」の認証取得を目指している。
さらに、東南アジアはイスラム教徒が多いことなどを踏まえ、公的機関からイスラム教の戒律に沿っていると認められた「ハラル認証」を取得する予定。既にトラックや貨物用コンテナの宗教洗浄エリアを完備している。
「シャーアラムロジスティクスセンター」の外観(日本通運プレスリリースより引用)
(藤原秀行)