専門家の意見聞き慎重に判断と説明、経済財政政策「間髪入れず実施」と強調と強調も具体策示さず
安倍晋三首相は3月14日、首相官邸で記者会見し、新型コロナウイルスの感染拡大に関連し、同13日に国会で成立した改正新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言について「現時点では(宣言を行う)状況ではないと判断している」と語った。
安倍首相は法改正に関し「あくまで万が一のための備え。国民のさまざまな私権を制限する緊急事態の判断は専門家の意見も伺い、慎重に判断する」と強調。併せて、感染の有無を確認する検査体制の拡充などの対策を進める姿勢を示した。
また、新型コロナウイルスの感染拡大が世界経済に悪影響を及ぼすと懸念が広がっていることに関し「機動的に必要かつ十分な経済財政政策を間髪入れず講じる」とアピールしたが、具体策は示さなかった。
東京オリンピック・パラリンピックの開催延期を強いられるとの見方が国内外で出ていることには「無事予定通り開催したい」と語った。
(藤原秀行)