事故頻発エリアなどのデータ活用、サービス精度向上図る
配送ルート最適化のアルゴリズム開発を手掛ける名古屋大発のスタートアップ企業オプティマインドは3月23日、あいおいニッセイ同和損害保険と、トラック運送事業者らのラストワンマイルの配送効率化支援で業務提携したと発表した。
オプティマインドが展開しているAI(人工知能)を活用したクラウドベースの配送経路最適化サービス「Loogia(ルージア)」に、あいおいニッセイが手掛けている「テレマティクス自動車保険」でドライブレコーダーから集めた事故多発地点や急ブレーキといった危険な運転が頻発するエリアといったデータを提供。より安全で最適な配送ルートを提案できるようルージアの精度を向上させる。
両者は自動運転の普及やスマートフォンで鉄道やバスなどを最適に乗り継げるようサポートする次世代の交通サービス「MaaS(Mobility as a Service)」の利用拡大をにらみ、中長期的に安全で最適な走行経路の研究を継続する方針。
オプティマインドは2015年設立。トヨタ自動車や三菱商事などが出資しており、ルージアで30以上の制約条件を考慮したより実用性の高い経路算出を手掛け、日本郵便などが利用している。
連携のイメージ(両社プレスリリースより引用)※クリックで拡大
(藤原秀行)