負荷軽減狙い、作業時間を平均15%短縮も
引越革命(大阪府東大阪市)は3月31日、電動モーターを使って体への負担を軽減するパナソニック子会社のATOUN(アトウン、奈良市)製着用型ロボット「パワードウェア」を4月5日に引っ越し作業へ導入すると発表した。
数年前から作業用ロボットの活用を検討してきたが、「玄関やエレベーターの出入り」「階段での上げ下ろし」など引っ越し作業の複雑さから適合が難しい部分がある上、機器自体が高額だったことから導入に二の足を踏んでいたという。
しかし、ロボットの軽量化・低価格化が進んだことを踏まえ「適合性を考えるよりも、どう使うかを積極的に見出すことで改善のきっかけにつなげていくしかないと決断し導入に至った」と説明している。2020年中に30台程度を導入する予定。
今年3月11~22日にテストした結果、トラック1台当たり2人で作業時間を平均15%短縮できたケースもあったという。同社は「近い将来に引っ越し業界で導入が増え開発も加速し、引っ越し専用のパワードスーツが誕生することで業界全体が『ハイテクでクールな引っ越し』というイメージアップにつながり、引越の担い手が増え業界が活性化することを期待している」とコメントしている。
現場でのパワードウェア活用状況(引越革命提供)
(藤原秀行)