年735トンのCO2削減効果と業務負担も軽減
サッポロビール、サントリービール、アサヒビール、キリンビールは10月9日、来る11月より東北6県(青森・秋田・岩手・山形・宮城・福島)でビールパレット(Pパレ)の共同回収を先行展開すると発表した。
物流合理化による環境負荷低減、メーカーならびに取引先の業務負担軽減を目的とするもので、回収距離の短縮や運用に関わるトラック台数の削減により年間約735トンのCO2削減効果があると試算している。
Pパレは業界統一規格として1992年から酒類飲料業界で共同利用されているが、取引先からの回収については各社が個別に実施してきた。
トラックドライバーをはじめとする人手不足の深刻化や環境影響を鑑み、Pパレ共同使用会加盟社合計の回収枚数が年間1万枚以上の得意先を対象として、メーカー4社で取引先ごとに代表社を選定して回収・返却業務を1本化する。CO2排出量は従来比で約56%削減されるという。
4社は東北地区での効果検証を基に実施エリアの拡大、Pパレ共同使用会全体への展開を目指していく方針だ。
(鳥羽俊一)
※画像は各社ウェブサイトより