対象品目は無制限で登録可能、ブロックチェーンで利用履歴把握などの拡張も
東計電算は5月15日、製造業・物流企業が持つ自社パレットやレンタルパレット、かご台車、通い箱、金型、治具工具類などの現物資産の現在地や数量、利用履歴を効率良く管理できるクラウドベースのサービス「PACS(パックス)」に関し、機能を拡充した「PACS Plus(パックスプラス)」の提供を開始した。
PACSはパレットがどの拠点に何日間滞留しているかをパソコンやスマートフォン、タブレット端末で確認するなど、資産の有効活用を後押しできるのが特徴。日本をはじめ世界30カ国以上の企業100社以上が導入した実績を持つ。
PACS Plusでは管理できる品目数は無制限で登録できるようにするとともに、在庫の「貸出」「返却待ち」「修理登録」といったステータスも自由に追加・変更が可能になっている。
さらに特定のネットワークに参加している複数のコンピューター間で情報を迅速に共有できる「ブロックチェーン(BC)」技術の普及などを手掛けるバイナリースター(東京)と連携。ユーザーの希望に応じ、BC技術を生かして各資産の利用履歴をより細かく把握できるようにするなどの機能拡張を随時実施することを計画している。
現物資産を新たに登録する場合はRFIDタグやQRコードなどをスマートフォンやタブレット端末で読み込む。東計電算が独自に確立した、複数の色を組み合わせてバーコードのように並べ、そのパターンから個々の資産の情報を識別できる「カメレオンコード」にも対応しており、パレットなどに貼付した色のパターンをスマホなどで撮影すればスピーディーに情報を確認、閲覧できるという。
「カメレオンコード」の概要(いずれも東計電算プレスリリースより引用・クリックで拡大)
(藤原秀行)