DoogがTHOUZERを無償貸与、弁当運搬やごみ回収の可能性検証
大分県は5月20日、新型コロナウイルスの感染者のうち軽症の人たちを受け入れる宿泊療養施設で無人配送ロボットを活用する実証実験を行うと発表した。
同日から当面の間、同県別府市内の施設で患者への弁当運搬やごみ回収にロボットを投入し、安全にケアできるかどうかの可能性を見極める。
ロボットはスタートアップ企業のDoog(茨城県つくば市)が追従型運搬ロボット「THOUZER(サウザー)」を無償で提供。サウザーの販売を手掛けるciRobotics(大分市)も協力している。
投入されているサウザーはコンテナ2個を搭載。タブレット端末からの指示を受け、床に貼られた反射テープに沿って決められたルートを移動する。患者が弁当を受け取ったり、ごみを回収したりすると、自動的に戻ってくる。患者と他の人との接触を回避できるようにするのが狙いだ。
県は今後、新型コロナウイルス感染症の医療現場での無人配送ロボット実用化や、病院やホテル内での配送サービスへのロボット活用などを支援していきたい考え。
投入するサウザーのデモ機(Doog提供)
(藤原秀行)