貨物量は15%減、旅客便運休・減便が影響
成田空港を運営する成田国際空港会社が5月28日発表した4月の空港運用状況によると、航空機の発着回数は新型コロナウイルスの感染拡大で旅客便が大幅に運休・減便したため、前年同月比67%減の7283回にとどまった。
このうち国際線は、旅客便が85%減の2238回で、4月としては過去最低だった1979年を下回った。一方、貨物便は35%増の2812回に達し、単月として過去最高を記録。旅客便の運休・減便で輸送スペースが縮小し、臨時便やチャーター便を含めて貨物便の運航が増えたことが後押しした。国内線は68%減の1412回だった。
旅客数は国際線が98%減の6万9849人、国内線も88%減の7万1172人と深刻な状況が続いている。
国際航空貨物量は旅客便の貨物スペースを使った輸送量が落ち込んだが、国際線貨物便が多数運航され、15%減の14万4533トンとなった。
(藤原秀行)