UPS、6月は貨物輸送時のCO2相殺を強化

UPS、6月は貨物輸送時のCO2相殺を強化

世界環境デーを記念、顧客の手数料にプラス

UPSは6月1日、貨物輸送時のCO2排出量を相殺する「カーボンニュートラルサービス」に関し、同5日の「世界環境デー」を記念して対応を強化すると発表した。

同サービスは利用者が小口貨物1箱当たり70円の手数料を払い、集めた資金を森林再生や排水処理などの支援活動に充てることで輸送時のCO2排出量を相殺する仕組み。6月中は顧客が支払った手数料と同額をUPSが独自に拠出することで、CO2排出量を上回る削減が可能になると見込んでいる。

UPSは2010年に同サービスを開始。年間6000万個以上の貨物を対象に排出量相殺を実施しており、年間10万トンに相当する量という。

UPSは過去10年間に従来の化石由来燃料に代わる環境負荷が少ない燃料を使った車両などの整備に10億ドル(約1100億円)を投じてきた。


カーボンニュートラルサービスを利用して出荷された貨物とUPSのハイブリッド電気集配車(UPS提供)

(藤原秀行)

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