鈴木社長「経営責任は原因究明の結果が出たところで考える」
鋳造部品大手の川金ホールディングス(HD)と子会社の光陽精機が10月23日、建築物の免震・制振用オイルダンパーに関し、顧客との契約内容の基準値に適合しない製品のデータを書き換えていた問題について行った記者会見の発言骨子は次の通り。
▼川金HD・鈴木信吉社長
- 皆さまに多大なるご迷惑をお掛けしてしまい大変申し訳ない。
- 担当者が免震・制振データを書き換えた動機は調査中だが、お客さまの納期面などの要望を満足させるためだった。
- データ改ざんの業績への影響はまだ計算できていない。ダンパーを取り換えた経験がないので、どれほど費用掛かるか見当が付かない。
- 当該製品は台湾にも出荷。
- グループの売り上げに占める免震・制震部門の割合は直近で4割程度。そのうち建築用は10%くらい。
- 経営責任は原因の究明などをしっかり行い、結果が出たところで考える。
▼光陽精機・早瀬尚取締役総務部長
- データ書き換えに関わっていたのは歴代の3人。
- 動機は納期のことが一番大きいと思うが、それ以外のことについてはまだ十分ヒアリングできていない。
(藤原秀行)
記者会見で厳しい表情を見せる川金HD・鈴木社長(右)と光陽精機・早瀬取締役総務部長